免疫細胞のメンバー紹介

NK細胞ねえさん

感染した細胞をすばやくこわす!                               細胞ごとこわしちゃうけど、うらまないでね。

どんな細胞? 

 あたいは、自然免疫にかかわる免疫細胞で、白血球の大体20~40%を占めるリンパ球というグループのメンバーよ。他のメンバーと同じように、血管ちゃんやリンパ管ちゃんの中を流れて病原体がいないかどうか、いつも体の中をパトロールしているの。                       「NK細菌」っていうのは省略した呼び方で、本名は「ナチュラルキラー細胞」と言います。「ナチュラルキラー」と言うのは生まれながらの殺し屋って意味なの。ふふふ、そんなに怖がらなくても平気よ。だって、あたいの敵はみんなの体の中に入ってきた病原体なんだから。

どんな役割?

 マクロファージくんや好中球ちゃんは、体の中に入ったウイルスを食べてくれるけど、ウイルスが体の細胞に入り込んでしまうと手が出せなくなるのよ。そんなときはあたいの出番よ!ウイルスが入り込んだ細胞を見つけて誰からも命令されることすばやくその細胞ごと壊すのよ。               

 ところで、人の体の中ではがん細胞のような、本来の状態じゃない細胞も生まれているの。あたいは、そうした細胞も壊すことができるのよ。健康な細胞にはMHC分子という成分があるんだけど、感染した細胞やがん細胞などでは、無くなっていたり違う分子になっていたりすることもあるわ。それを攻撃の目印にしているのよ。

知りたい免疫  MHC分子 

 MHC分子は、細胞が本来の状態であることを示す証明書のようなもの。あたいは、表面にMHC分子がある細胞は正常と判断して攻撃しないけど、そうでない細胞は攻撃するの。MHC分子のパターンは両親から半分ずつ受け継ぐもの。血のつながりがなければ、同じパターンを持つ人はとても少なくて、数百~数万人1人と言われているわ。

免疫トリビア 

NK細胞は発見されたのは1975年。免疫細胞の中では新しい。                   人がリラックスすると、NK細胞が元気になってよく働く。                     NK細胞の敵であるがん細胞は、1人の体で毎日3000~5000個くらい生まれている。

マスト細胞ちゃん

どんな細胞? 

 あたしは自然免疫にかかわる免疫細胞で、「肥満細胞」という別の名前もあるよ。肥満だなんて、全く失礼しちゃうわ。ちょっと太めなだけよ。そうそう、体の中にいるからって太るってわけじゃないよ。安心してね。                                        あたしは、主に皮膚のすぐ下にある皮下組織という場所や、粘膜さんの内側にいて、みんなの体の中に侵入してくる寄生虫を見張っているの。そして、寄生虫を見つけると、それを外に出そうと頑張るわけ。                                            だけど、体に害がない異物に対しても、あたしは働いてアレルギーを引き起こすこともあるみたい。

どんな役割? 

 あたしがどうやって寄生虫を追い出すか、教えてあげるわ。寄生虫が体に入ると、B細胞どんがIgE抗体を作るの。あたしはこれに反応して、自分の中にあるヒスタミン部隊を放出するのよ。      ヒスタミン部隊には、肺や消化管の筋肉を収縮させて、寄成虫を外に出す働きがあるわ。くしゃみもその1つよ。つまり、ヒスタミン部隊は私にとって、武器みたいなものね。               ただ、花粉のように病原体ではないものに対してもIgEが作られて、あたしがヒスタミン部隊を出すことがあるの。そうすると花粉症などのアレルギー症状が起きるのよ。わざとじゃないの。ごめんなさいね。

知りたい免疫 アレルギー

 免疫が、体に害がない物質に対して必要以上に働き、鼻水や涙、くしゃみ、発疹、かゆみなどの症状を起こすことをアレルギーというの。アレルギーを引き起こすものをアレルゲンと言い、花粉、ほこりなどのハウスダスト、食べ物、金属など、色々なものがある。同じアレルゲンが体の中に入っても、アレルギーになりやすい人となりにくい人がいる。

免役トリビア

マスト細胞は組織にとどまっていて、血液やリンパ液の中を移動することはない。                        マスト細胞が発見されたのは1879年のことが、長い間どんな働きをするかわからなかった。

自然免疫のしくみ

すばやく対応!自然免疫

 自然免疫とはみんなの体に生まれつき備わっている免疫のこと。自然免疫で活躍するのはマクロファージや好中球、樹状細胞、NK細胞、マスト細胞などです。病原体が体に入り込むと、まず最初にこれらの免疫細胞が動き出すんだ。                                       マクロファージは、体の中に入った病原体をいち早く見つけて食べるんだ。その一方でサイトカインを出し好中球を呼び寄せ、一緒に病原体と戦ってもらう。マクロファージから連絡を受け取ると、好中球は血管外遊走と言って、血管の外に出て移動できるようになる。だから病原体がいる場所に素早く行けるんだ。樹状細胞は病原体の情報を獲得免疫に関わるナイーブT 細胞に連絡する。          ウイルスは、細胞の中に入り込んでしまうと、マクロファージや好中球にとっては、やっつけることが難しい。そこでNK細胞が、感染した細胞ごと壊す。

知りたい免疫 

抗原レセプター  きちんと見分けるレセプター                                        

 自然免疫にかかわる免疫細胞は「パターン認識レセプター」をもっていて、病原体などの種類を大まかに見分けているよ。                                       いっぽう、獲得免疫に関わる B 細胞やT細胞は、病原体などの種類をしっかり見分けるレセプターを持っているよ。このレセプターにくっつくものを「抗原」と言うから「抗原レセプター」と呼ばれる。病原体の成分も抗原の1つです。                                     じつは抗原レセプターは、1つの免疫細胞につき1種類だけの抗原しかくっつけられないだ。つまり、1つの免疫細胞が対応できる病原体は1種類だけという事。                       でも、心配はいらない。抗原レセプターの種類は数えきれないほど準備されているから、どんな病原体に対しても、どれか1つは対応できる仕組みになっている。                    そして、レセプターに抗原がくっついた細胞は、数を一気に増やす。こうして、同じ病原体と戦う仲間の細胞をたくさん作る。これをクローン増殖というんだ。

パターン認識レセプター  抗原の種類をおおまかに見分ける。                  

抗原レセプター                                        B細胞レセプター Y字型をしていて同じ種類の2つの抗原をそのままキャッチできる。         T細胞レセプター 1つの抗原をくっつく。                             抗原を直接キャッチせず、樹状細胞などからMHC分子に接触した状態で受け取る。   

最後まで読んででいただいてありがとうございました。

次回は獲得免疫について書いてみたいと思います。よろしくお願いします。

         

                            

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