じっくりやっつけたい免疫メンバー紹介

B細胞どん                                            

離れた場所から攻撃する。 自慢の武器は抗体。これで病原体と戦うよ

どんな細胞?                                             

 おれはリンパ球のメンバーで、獲得免疫に関わる免疫細胞だ。おれのような獲得免疫細胞にかかわる免疫細胞は、病原体に対してじっくりと準備してから戦う始める。だから、時間はかかるけれど攻撃する力は大きんだ。すごいだろ。                                          そんなおれの武器は抗体だ。病原体を標的にしておれから発射される弾丸のようなものさ。おれには抗体という武器があるから、病原体と直接戦うことはないぞ。抗体を作れるのはおれだけ。                  おれは他の免疫細胞と同じく、骨髄かあさんで生まれ成長する。そして血管ちゃんやリンパ管ちゃんを通って体をめぐっているぞ。

どんな役割?

 抗体を作れるのはおれだけなんだけど、じつは自分の力だけでは作れない。ヘルパーT細胞さまの助けが必要なんだ。                                          おれは抗原レセプターに病原体がくっつくと、その病原体の情報を知っているヘルパーT細胞さまを探すのさ。そして病原体の情報を持つヘルパーT細胞さまを探し出すと、抗体づくりの指示を出してもらうんだ。                                              指示を受けたおれははパワーアップして抗体を作りだせる状態になるぞ。この状態のおれは、形質細胞と呼ばれるんだ。抗体は、じつはおれが持つ抗原レセプター(B細胞レセプター)を作り変えたものなんだ。驚いたかい?                                     免疫細胞同士協力し合うことで、より強力に病原体と戦うことができるって訳さ。

おれの仲間 メモリーB細胞とメモリーT細胞                         

おれや、キラーT細胞どの、ヘルパーT細胞さまの中には、初めて出会った病原体を記憶している仲間がいる。 それがメモリーB細胞じいさんやメモリーT細胞ばあさんだ。二人はとても長生きなんだ。二人が情報を持っているから、おれたちは2度目に出会った病原体に対して、1度目より早く戦いを始められるんだ。

免役トリビア                                        B細胞が初めて出会う病原体と戦うには約1週間かかる。                      前に出会ったことのある病原体なら、戦う準備は数日でOK                     メモリーB細胞やメモリーT細胞には、数十年くらい長生きするものもある。

キラーT細胞                                        

感染細胞を切りすぎてごめん。 パワーアップして感染細胞を壊す。

どんな細胞?

せっしゃはリンパ球の一員で、体中をめぐっているでござる。B細胞どんと同じく、獲得免疫でござるよ。せっしゃの名前にT細胞とあるが、じつはせっし以外にもT細胞はいてヘルパーT細胞さまや制御性T細胞にいさんなどがそうでがざる。最初は骨髄かあさんの中で生まれ、途中で移動して胸腺先生のもとで育つ。われわれT細胞は、生まれも育つも同じだが、役割はそれぞれ違うでござるよ。せっしゃはT細胞のなかでも、戦うことが専門で、ウイルスに感染した細胞を壊せるのでござる。細胞にはかわいそうだが、これで感染の広がりを防げるのでござる。

どんな役割?

 自然免疫に関わるNK細胞も同じようにウイルスに感染した細胞を壊す役割があるでござる。しかし、感染した細胞をやっつけられるわけではない。そこで、せっしの出番。攻撃を逃れた細胞を壊すのでござる。実はせっしは元から強かったわけではない。リンパ管ちゃんを通って体中とめぐっているうちに、リンパ節ちゃんで樹状細胞くんに出会って強くしてもらう。せっしゃは、樹状細胞くんの抗原提示と、その時樹状細胞くんが出す刺激がきっかけになって、パワーアップすることができるでござる。この刺激を補助刺激というのでござるよ。

せっしゃの過去 ナイーブT細胞せっしゃは樹状細胞君の力によって、感染した細胞を壊せるようになるが、実はパワーアップする前のせっしやの姿がナイーブT細胞ちゃんでござる。恥ずかしながら、このころは拙者も一人前になっておらず、細胞を壊すことができない、おとなしい状態でござったよ。

次は司令官細胞のヘルパーT細胞や細胞たちのおいたちを紹介しようと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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